心魂レポート

沖縄ツアーレポート(ちーすけ)

沖縄ツアーレポート(ちーすけ)

TOOTH FAIRY助成支援事業
社会人パフォーマー
ちーすけ

心魂プロジェクトが沖縄県に初上陸!私は会場探しから公演当日まで関わらせて頂きました。
私は心魂で開拓チームや広報省としても活動をしています。どうして私がそれをやりたいのか?それは心魂を必要とするご家族に心魂と出逢って欲しいから。頑張っている子ども達やご家族にひとりじゃないことを知って欲しいし、きっと何か変われるきっかけになると信じているから。


私は1年前に障がいのある娘と神奈川から沖縄に移住しました。そして移住して早々にTHOOTH FAIRY様のご支援により沖縄公演ができるとのお話しを伺いました。なんとしても沖縄公演を実現させたい!!でもその時はまだ土地勘もなければ、障がい児つながりの知り合いも全然いない状態で・・・。私にとってはほぼゼロから始まった沖縄公演でした。
まずは会場を押さえなくてはと15ヶ所くらい問合せたけれど、バリアフリーで駐車場があって4日連続借りれる場所となると本当にないんです。しかも県外の活動となると優先順位が低くなってしまい、出だしで壁にぶち当たりました。これは正面からぶつかったところで会場は押さえられないな、沖縄の方の力を借りよう!沖縄の方と繋がろう!と切り替えました。
助けてくれたのは障がい児ママたちでした。
ちょうどその頃初めて参加した沖縄のダウン症の親の会で出会った仲間たち。
あたたかく県外から来た私たち親子を迎え入れてくれただけでもありがたく嬉しいことなのに、会場にできそうな場所を教えてくれたり、一緒に見に行ってくれたり。そして沖縄公演の協力団体として「NPO法人 こども医療支援 わらびの会」とも繋いでくれました。そうやって、人の優しさあたたかさを感じながら「沖縄女子短期大学」という素晴らしい会場に出逢うことができました。
こども病院、特別支援学校、児童発達支援や放課後等デイサービスなどにチラシを配布させて頂いたのですが、ある重症心身障害児施設の方に公演をご紹介していた時「医療的ケアのある子も劇場にはなかなか行けないけれど、走り回ってしまう子ども達も劇場にはなかなか行けないだろうから声をかけてあげてね」とおっしゃってくださりました。あたたかい。嬉しい。「共に生きる」が浮かびました。様々なタイプの子ども達が一つの空間でそれぞれがありのままで楽しめる公演になったらどんな世界観が生まれるのだろうと楽しみでなりませんでした。

公演までに数々のお問い合わせも頂きました。「座っていられずに走り回ってしまっても参加できますか」「大きな声を出してしまっても大丈夫ですか」「医療機器の都合で出入りしても大丈夫ですか」「体調次第で行けるかわからないけど、申込して良いですか」「横になって見ることはできますか」「行ってみないと子供がどういう反応になるかわからないのですが、参加してみても良いですか」等々。私も障がい児を育てる母なのでその気持ちがよくわかります。勇気を出して参加して下さろうとしている!そんな子ども達、ご家族、支援者と共に生きたい!とますます強く思うようになりました。
デイサービスなどの団体さんが子ども達を連れて行ってあげようと事前準備してくださっている姿も印象的でした。愛をもって子ども達と関わり、少しでも体験を増やしてあげようとする支援者がいてくださる。素敵な方々がいらっしゃることが母としても嬉しくなりました。


そうこうして迎えた沖縄公演。表現ワークショップと4回の公演で延べ250人近くの方々がご来場者下さりました。
初日のワークショップ。3チームに分かれてソーラン節で子ども達と表現をつくりました。ほとんどの方が心魂と初めましてなのにあっという間の盛り上がり。自由度の高いそれぞれの表現。ありのまま感じたままに表現してる子ども達がとても楽しそうに輝いていました。参加できるか行ってみないとわからないと伺っていたお子さんも見事にパフォーマンスして本番出演も果たしました。世界で一つのソーラン節!本当に素晴らしかったです!
公演は子ども達に行きたい国を選んでもらうスタイルでの世界旅行!
行く国によって、静かになったり手拍子があったり踊ってくれる子がいたり。こんなにも楽しんで下さり本当に幸せでした。有料公演では途中でお客様に「時間延長しても大丈夫な方~」とお伺いしてラッキーなことに行ける国が多くなりました。会場の皆さんが一緒になって盛り上げ素晴らしい空気をつくってくれたからこそです。


終盤では病気と闘う心魂キッズ団の千、障がいのある妹をもつシブリングパフォーマーのほのちゃん、障がい児を育てる社会人パフォーマーの私がお話しと共にパフォーマンスをさせて頂き、各々の立場で思いを届けました。涙を拭かれるお母さん達もいらっしゃいました。いらした時には表情がこわばっていたけれどだんだんと表情がやわらいで笑顔になっていくお母さんもいらっしゃいました。きっとここまでたくさんたくさん頑張って来られたことと思います。
終演後、お互いに自然と生まれたハグ。涙を流しながら交わしたハグ。
「泣いてもいいんだね」
「ひとりで頑張らなくてもいいんだと思えた」「当事者のパフォーマンスを見て、自分も頑張ろう、頑張れると思った」
「自分への気付きがあった」
などの言葉もかけて頂きました。沖縄公演が開催できて本当によかったと思える瞬間でもありました。
沖縄公演はこうやって笑いあり涙あり、大盛り上がりで幕を閉じました。

沖縄という地でたくさんの方と繋がることができたこと、楽しい時間を共に過ごせたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。
会場を貸してくださった沖縄女子短期大学様、広報に力を貸してくださったわらびの会様にも感謝いたします。ありがとうございました。
遠方から来てくださった心魂メンバーの皆さん、千ファミリー、ほのちゃん、めぐりん。遠い沖縄でキッズ団、シブリングパフォーマー、社会人パフォーマーが揃って総力戦で公演ができたこと、本当に嬉しく幸せでした。ありがとうございました。そして今も病院で頑張っているジャスミン。ジャスミンが振り付けをしてくれた「いのちの歌」。大切に精一杯パフォーマンスを届けさせてもらいました。ありがとう。
皆さん、たくさんのパワーを送って下さり本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています!

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