心魂レポート

通園センター「みつばち」公演(宮城県仙台市)

通園センター「みつばち」公演(宮城県仙台市)

文:シブリングパフォーマー・心魂キッズ団 恵花

本日、仙台で通園みつばちさんの20周年記念公演に出演させていただきました。
私自身久しぶりに人前でパフォーマンスするということもあり、リハのうちから心に緊張の糸が張り詰めていました。
レッスンや自主練習でやったことを一つ一つ思い出しつつ自分の今までの経験を思い起こしながらリハと本番に臨み、リハでは今日の自分の100%を出しきれなかったものの本番ではしっかりと出し切って「私の」パフォーマンスをすることができました。
自分がきょうだい児だからこそ感じてきた、周囲への不信感や感染症に対する人との温度差、家族に構ってもらいたいけど我慢しなきゃという遠慮。
そして、人と親しくなればなるほど感じる「お姉ちゃんが障がい者だと知られた時にどう思われるんだろう」という気持ちや「障がい=可哀想」という概念に対する傷つきと怒り。
様々な負の感情から一時期は周りに対して心を閉ざしこもりがちになった私ですが、私は心魂と出逢って「ありのままの生き生きとした自分で生きていきたい」と思えるようになり、心魂のパフォーマンスからは自分の殻を破っていくための勇気をもらっていました。
そして、私にはもう一つ殻を破る勇気をくれたものがあります。それは「アナと雪の女王」の「let it go」でした。
エルサが自身の悩みとぶつかって向き合い、戦いながら進んでいく姿と、その歌詞たち。
それらに励まされたことも、今の私が演者として前を向いて人にパフォーマンスを届けられる源となりました。
そのことを受け、今回私は「let it go」を歌わせていただきました。私の想いが今までで一番乗ったのではないかと思えるほどに、歌っていくうちに過去の暗い気持ちも今のポジティブな気持ちもが溢れてきました。
一曲という短い時間の中でここまで気持ちをさらけ出して本気でパフォーマンスができたことに、正直自分でも驚いています。
そして私は歌う前にお話しをする時間をいただいたのですが、その時にも上記のような負の感情が一時期あったことをお話しました。
今日来てくださってたお客様の中に私と同じく「あとから」生まれたきょうだい児で似たような思いや経験をした子がいらっしゃって、同じ思いをしたからこそ通じ合える人とも巡り会えた上にそのような人にも生のパフォーマンスを届けられたことで胸が一杯になったひとときもありました。
緊張したり喜びが込み上げたりと様々な感情を抱いて幕を閉じた公演でしたが、今回実感できた溢れるようなパフォーマンスに対する熱意や改めて感じることができた「人にパフォーマンスが届く喜び」を今後も絶やすことなく大切に温め続けてパフォーマンスに臨んでいきたいと強く思いました。
パフォーマンスに対する気づきをくれた今日の公演に感謝してこれからもパフォーマンスと向き合い精進してまいりますので、今後も私のパフォーマンスを見守っていただければ幸いです。
長くなってしまいましたが、本日は本当にお幸せ様でした。

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