浦河公演(北海道)
まにゃ(向谷地愛)の故郷へ
午前:芸術鑑賞会
午後:一般公演
文:向谷地愛
きました。私たちは、苫小牧でのワークショップ、札幌での公演を経て、車で3時間、地平線が広がる太平洋を横にこころん号を走らせ、昨日浦河入りをしました。
私がパフォーマーとして生きる道を与えてくれ、私を形作った地元の浦河町で、心魂の公演ができることは昨年の全国ツアーに参加して以来の目標でした。それがいよいよ現実となり、仲間と心を一つにして公演をお届けしました。
会場は、700人入る客席がある大ホールで私たちにしかできない、心魂の劇場空間を作りました。会場によって違う条件の中でも、知恵を出し合って、自由自在に劇場空間を作ることができるのは、心魂のすごいところだなと、お客さんを迎えるまでのワクワク感がいつもたまりません。
今回、午前は町内の小学生向けの演劇鑑賞会で「世界旅行」、そして夜には大人のための「ソング&ダンスショー」の2回公演をお届けしました。
演劇鑑賞会では、開演前から子どもたちの中から自然と手拍子が生まれ、袖でひかえる私たちを驚かせました。世界旅行では、8つの国を用意し、ソーラン節から始まりました。さすが、北海道。「どっこいしょ、どっこいしょ、ソーラン、ソーラン」の掛け声が会場中に響き、子どもたちのエネルギーに満たされました。舞台に届けてくれる子どもたちの思いをまーくんがひろいながら、1時間で4カ国も旅をしました。浦河の子どもたちの感性と表現力の豊かさ、そして大人も圧倒されるエネルギーに浦河出身の者として、本当に嬉しい気持ちになりました。
そして夜は、一般公演です。コロナ禍以降、町民もなかなか劇場に足を運ぶ機会が減ってきたと話を聞いたいた会場には、仕事を終えた人たちが多く集まってくださいました。
午前の演目とは全く違う構成でお届けしました。私たちの活動の先にいる病児障がい児・そして家族の存在、そしてこれまでデリバリーパフォーマンスをしてきた歌や出会ってきた人たちとの生きてきた時間を映像や音楽でお届けしました。
ジャスミンの振り付けた「アンパンマンマーチ」をゆっこが踊り、私まにゃが歌いました。動画を通して、初めて出会う人たちにもまっすぐにジャスミンの思いが伝っている、みんなジャスミンのことを応援している、そんなふうに思いました。
私にとって地元で公演するということは、舞台という場所を借りて「感謝を伝える」場でもありました。人にメッセージを伝えること、今後悔なく思いを伝えること、私は今回の公演を通して、できる表現の中で最大限思いを伝えるということがいかに尊いことか、そしてそれができる時にするということがいかに大切かを、思い知りました。私にとっても成長をさせてくれる機会でした。
心魂プロジェクトがまた浦河へやってくる日まで。新たな形でまた皆さんとお会いしたいです。
今日は最高な一日ありがとうございました!
次は、苫小牧へ!再び皆さんにお会いできるの楽しみにしています!
(写真 リハーサルと本番より)